マウイ島のゴルフ事情
マウイ島で満喫、じっくり&ゆったりゴルフ旅
~ご家族連れからゴルフ通までが楽しめる・・・マウイ最新ゴルフ事情~

年間を通じて快適な環境でプレイできるハワイのゴルフコースはゴルファーの憧れの的。なかでも数多くのゴルフ場を持つオアフ島と違い、ネイバーアイランドのゴルフ場は、ホテルなどを含む滞在型のリゾートエリア、もしくは地域コミュニティの中心に位置する立地が特徴となっています。本格的なリゾートコースでゴルフ通を納得させる一方で、地元の人々が気軽にプレイするコースでは家族連れやゴルフ初心者も受け入れるなど、ゆとりのあるゴルフ旅が可能というわけです。

 マウイ島のカパルア・リゾートの「カパルア・ゴルフクラブ」では、PGAツアー・トーナメントの開幕戦として1月3日から9日まで、「ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が開催されました。昨年までは「メルセデスベンツ・オープン」として長く親しまれてきましたが、今年から新しいスポンサーとして「ヒュンダイ・モーター・アメリカ」を迎えて名称を変更したものです。マウイ島は毎年、PGAゴルフのシーズンが開幕する場所なのです。


会場のカパルア・ゴルフクラブのプランテーション・コースといえば、全米屈指の名門コースとして知られる。全長7411ヤード、パー73で、パイナップル農園として開拓されたマウイ島ウエスト・マウンテンの裾野の傾斜に作られた、マウイ島らしいコースです。

人気のPGAプレーヤーでありゴルフコース・デザイナーでもあるベン・クレンショー氏とビル・クーア氏の設計で、コース上からはラナイ島を海の向こうに眺められるホノルア・ベイの絶景が堪能できる素晴らしいロケーション、普段はゴルファーのみ望むことができる景観ですが、トーナメントを観覧すればギャラリーとしてその素晴らしさを体感できる絶好のチャンスとなります。

 マウイ島には、現在13ヶ所のゴルフコースがあります(メンテナンス中のマケナ・ゴルフコースのサウスコース、マウイ・カントリー・クラブを除く)。大型リゾートエリアのカパルア、カアナパリ、ワイレアなどにあるゴルフコースは特に人気が高く、カパルア・ゴルフクラブのプランテーション・コースやベイ・コース、カアナパリ・ゴルフリゾートなどは、コースの一部がリゾートの並ぶ道に面しており、滞在客にも身近な存在となっています。ワイレア・ゴルフクラブの3つのコースは「ブルー」「ゴールド」「エメラルド」と名付けられ、レイアウトと眺望の美しさでも知られ、ゴルフファン、ゴルフ通であれば、これらのコースでのプレイは旅の大きな目的になるでしょう。


 こうしたリゾートエリアのゴルフコースには、ゴルフレッスンのできるゴルフスクールや、3ホール、6ホールのみを体験できるプログラムもあります。18ホール全部を体験する時間や技量がなくても、レッスンを受けたり、レッスンの成果を試すために幾つかのホールを回ることも可能です。カパルア・ゴルフクラブのビレッジ・ウォーキング・コースでは、3つのホールをティーの色を変えて3回ラウンドするというサービスを25米ドル(リゾート滞在者は20米ドル)で提供。

12歳以下の子供も、コースでプレイをする大人の同伴で利用できます。また、同ゴルフクラブのベイ・コースでは毎日午後2時30分から、コースでプレイをする大人1名につき、12歳以下の子ども1名の9ホール分を無料、レンタルのゴルフセットを10米ドルで提供しており、有名ゴルフコースが大人のものだけではないことを証明するようなプログラムもあります。

 また、マウイ島には日本語で安心してゴルフができる場所があります。日本企業が経営している会員制ゴルフコース「ザ・キング・カメハメハ・ゴルフクラブ」です。会員制ではありますが、1日2、3組に限って視察プレイを「1日会員」として、1ラウンド200米ドル(ランチ込み)で受け入れており、世界的に著名な建築家フランク・ロイド・ライト設計のクラブハウスとスパの利用、日本食もあるメンバー専用レストランでランチが楽しめます。

マウイ島の中心地のワイルクに近く、島の真ん中にあるために各リゾートエリアからのアクセスもよく、ウエスト・マウンテンの裾野に位置し、ハワイ州の州鳥のネネが飛来する自然に恵まれたゴルフコースとなっています。


ビギナーや家族連れも割安にゴルフ体験を

 さて、手軽な料金でのプレイや、ゴルフをしない家族も一緒に楽しむには、まずは各ゴルフコースのサービスを知るとよいでしょう。ゴルフを予約するときにまず聞かれるのがティータイム(プレイを始める時間)だが、このティータイムによって値段が安くなることがあります。トワイライト料金とはゴルフクラブによって異なるが、午後1時頃を過ぎたティータイムに適応される割安な料金で、陽射しの強いハワイでは意外に好まれる時間帯でもある。ただし、営業時間の都合上、必ずしも18ホールのプレイができることを確約していないゴルフコースもありますがとてもお値打ちにプレーできるメリットはありがたいものです。

 そして、一般的に料金が安いのはパブリックコースと呼ばれる地元のゴルフコースです。マ ウイ島に数ヶ所ありますが、人気なのは「カヒリ・ゴルフコース」と「ザ・デューンズ・アット・マウイ・ラニ」あたりです。いずれも料金は100米ドル以内で、トワイライト料金ならさらに割安になります。そして、ゴルフをしない家族も一緒に カートに乗ってコースを回ることが可能、カートに乗るためにはノン・プレイング・ライダー・フィー(25米ドル程度)を支払えばOKです。ゴルフをしない家族もカートに乗って、コース上ならではの自然の風景を楽しみながら共通の時間を過ごすことができます。

 また、この2つのクラブハウスのレストランはランチ、ディナーともに、地元で人気。特にカヒリ・ゴルフコースの毎週金曜日のシーフード・ブッフェは、なかなか予約がとれないほど。また、「ザ・デューンズ・アット・マウイ・ラニ」のクラブハウスには、マウイ島で人気のレストラン「カフェ・オ・レイ」が参入。トワイライト料金でラウンドをした後に、家族や友人と集合してディナーを食べることが、地元では週末の定番になりつつあるようです。旅先でのゴルフは、プレイにプラスアルファの楽しみ方を加えることで、一層思い出深いものになるはずではないでしょうか。